業界ではすでに公然の秘密となっていることだが、米Apple(アップル)社は2010年1月27日にタブレット型コンピュータを発表するようだ。
電子ブック・リーダーやネットブックとしても使えるというこの製品は、業界の注目を集めるだろう。では、その中身はどのようなものだろうか。投資情報サービスを提供する米Northeast Securities社でアナリストを務めるAshok Kumar氏は、噂のタブレット型コンピュータについて次のように予測している。
Northeast Securities社の調査によれば、Apple社は韓国Samsung Electronics社を通してARM Cortexプロセッサ・コアのライセンス提供を受けている。Apple社のタブレット型コンピュータは、このコアを採用するだろう。このプロセッサのコア以外の部分は、Apple社が2008年4月に買収した米P.A. Semi社の設計チームが手掛けている。
Samsung社は今後も、Apple社へフラッシュ・メモリーの提供を続けるなど、関係を継続するだろう。しかし、その関係はApple社のためにアプリケーション・プロセッサを製造するファウンドリのようなものになると見られる。
画面の大きさは10インチ型になると見られる。そして、ドッキング・ステーションを標準で付属して販売するだろう。米Qualcomm社のワイヤレスWANチップを内蔵し、米Verizon Wireless社のネットワークからインターネットに接続することになるだろう。小売価格は800米ドル程度。Verizon社が販売する製品は、200米ドルほどの値引きがあるだろう。
当社の調査によれば、Apple社はこのタブレット型コンピュータを2010年3月までに100万台ほど出荷し、それ以降は1カ月に40万〜50万台のペースで出荷すると見られる。
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