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2010年の3Gモデム市場、3G携帯電話機やスマートホンの市場を超える見込みビジネスニュース 市場予測

» 2010年03月19日 17時47分 公開
[Peter Clarke,EE Times]

 市場調査会社である米In-Stat社によると、パソコンなどに接続して3G通信網経由でインターネット通信を可能にするモデムの市場が、2010年に35億米ドル以上の規模に成長するという。これは、携帯電話機やスマートホンが内蔵する3G通信機能を持つICを除いた数字だ。

 3Gモデム向けICを販売する米Qualcomm社や英Icera社、スイスST-Ericsson社にとって良いニュースとなるだろう。2010年は3Gモデム向けICの価格は下がっていくが、出荷数は上昇していくだろうとIn-Stat社は述べている。

 そして、2010年には外付け3Gモデムの市場が、3G通信機能を内蔵する携帯電話機やスマートホンの市場よりも大きくなる。しかし、2010年より先は、この現象は逆転に向かうだろうとしている。

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 In-Stat社アナリストのAllen Nogee氏は、「USBなどで接続する外付けモデムの平均販売価格は、2009年には25%以上も下落し、1ユニットあたり65米ドル以下になった。2010年も価格低下は続くが、その勢いは穏やかになるだろう。3G通信だけでなく、WiMAXや無線LAN、LTE(Long Term Evolution)といった通信方式にも対応するモデムの普及が始まるためだ」と述べている。

 しかし、3Gモデムを好まないユーザーは少なくない。In-Stat社が、3G通信網を利用したインターネット接続サービスを嫌う理由を調査したところ、通信速度の遅さを挙げる回答者が最も多かった。

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