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ナショセミ、100W出力の1/4ブリック絶縁型DC-DCコンバータのリファレンス/評価ボードを提供電源設計 DC-DCコンバータ

» 2010年04月08日 16時07分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 米National Semiconductor(ナショナル セミコンダクター)社と米Silicon Laboratories(シリコン・ラボラトリーズ)社は共同で、ネットワーク機器や通信機器に向けた1/4ブリック・サイズの絶縁型DC-DCコンバータ・モジュールの参照設計(リファレンス・デザイン)と評価ボードを発表した(図1)。参照設計の外形寸法は約5.8cm×3.7cm×1.3cm(2.28インチ×1.45インチx0.5インチ)、出力電力は100W。参照設計と評価ボードは、National Semiconductor社のホームページから入手可能である。参照設計は無償、評価ボードは135米ドルである。

 入力電圧範囲が36V〜75Vのハーフブリッジ型コンバータの設計・開発に使える。出力電圧は3.3V、出力電流は最大30Aとなる。変換効率は、30A出力時に89%、15A出力時に92%である。一般的な通信機器に必要な最大100Vの入力過渡応答に対応したほか、過負荷時に出力電圧を断続的に下げてモジュールの過度の温度上昇を防ぐ「ヒカップ・モード」故障保護機能を搭載し、配電システムを保護する仕組みを備えた。

図1 図1 100W出力の絶縁型DC-DCコンバータ・モジュール
National Semiconductor社のPWM制御IC「LM5035C」と、Silicon Laboratorie社のデジタル・アイソレータIC「Si8420」を使ったリファレンス・デザインと評価ボードを用意した。

 National Semiconductor社のPWM(パルス幅変調)制御IC「LM5035C」と、Silicon Laboratorie社のデジタル・アイソレータIC「Si8420」などで構成しており、「電力密度の高い電源回路の開発をサポートする」(National Semiconductor社)とする。National Semiconductor社のPWM制御ICは、バイアス・レギュレータやゲート・ドライバ、同期整流コントローラといった複数の機能を1つのICにまとめたもの。デジタル・アイソレータICは、CMOS製造技術を採用しており、消費電力が低く、放射電磁雑音(EMI)レベルが低いといった特長があるという。

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