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外付け部品不要のDC-DCコンバータ、ロームがマイコン電源向けに発売電源設計 DC-DCコンバータ

» 2010年04月28日 17時36分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 ロームは、入出力コンデンサやインダクタ、スイッチングMOS FETなど全ての外付け部品を1パッケージに実装した降圧型DC-DCコンバータ・モジュール「BP5275シリーズ」を発売した(図1)。外形寸法は13.6mm×6.0mm×20.0mmと小さい。TO-220パッケージに相当する外形寸法で、しかも3端子LDOと端子互換性がある。「これまで機器設計者は、電源回路部の面積を少しでも削減するために、外付け部品の選定や各部品の放熱設計など数多くの回路設計に取り組む必要があった」(同社)。

 同期整流方式を採用しており、スイッチング周波数は1.5MHz。変換効率は最大93%である(入力電圧が6V、出力電圧が5Vのとき)。入力電圧は最大15V。出力電流はヒート・シンク搭載時に最大800mA、搭載していないときは最大500mAである。

図1 図1 マイコン電源に向けた型DC-DCコンバータ・モジュール
外形寸法は13.6mm×6.0mm×20.0mmのパッケージに、DC-DCコンバータを構成する全ての外付け部品を実装した。

 現在、出力電圧が5.0Vと3.3V、2.5V、1.8Vの4品種を用意しており、「幅広い電子機器のマイコン電源に最適」(同社)とする。すでにサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は1000円。2010年7月から月産10万個規模で量産を始める。今後、入力電圧を高めた高耐圧シリーズを製品化する予定である。

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