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「日本は必ず立ち上がる。それも力強く」、海外のエレクトロニクス各社トップから激励集まるビジネスニュース 震災復興

東日本大震災を受け、日本のモノづくり業界に海外のエレクトロニクス関連企業各社のトップからメッセージが寄せられている。

» 2011年04月05日 16時37分 公開
[薩川格広,EE Times Japan]
写真0 サンフランシスコのダウンタウンにあるショッピングモールでは、電子看板で日本への募金が呼び掛けられていた。(2011年4月1日にEE Times Japanが撮影)

 エレクトロニクス関連企業の首脳陣が集う報道関係者向けイベント「Globalpress Electronics Summit 2011」が米国カリフォルニアのサンタクルーズで2011年3月28日〜31日の日程に開催された。東日本大震災を受け、このイベントに参加した企業のトップからは、日本のエンジニアに激励のメッセージが寄せられた。

「日本はまた立ち上がる。日本人の強さと創造力を侮るな」 ―― ザイリンクス 社長兼CEO Moshe Gavrielov(モーシェ ガブリエロフ)氏

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 この2週間、日本から届く映像やニュースは胸が痛むものばかりでした。専門家たちが日本および日本人の将来について案じたり、時に疑問符を投げかけたりしているのも、当然の状況でしょう。

 しかし私は、そうした専門家たちよりも、もっと良く日本を知っています。日本人の回復力の強さを侮ってはいけない。

 日本人には、創造力と想像力、決断力がある。継続的な改善へのコミットメントがある。それらの特質によって、逆境を乗り越えてきた長い歴史がある。

 皆さまは、今回よりもさらにひどい惨状から浮上し、エンジニアリング、製造、そして技術革新において世界をリードしてきました。

 NEC。富士通。日立。東芝。オリンパス。アンリツ。エプソン。いずれも、リーダーシップと独創性で輝かしい歴史を有する世界クラスの企業です。

 こうしたたくさんの日本企業が、戦後の惨状から立ち上がり、産業を作り出し、市場を生み出して、人々の暮らしを変えてきました。日本の工業技術やサプライチェーンの革新、製造プロセスが、いかに世界中のビジネスと経済に変革をもたらし、人類の生活さえも一変させたか。こうした企業各社は、まさに生きたお手本です。

 日本はまた立ち上がるか? もちろんだ。日本人の強さと創造力を侮ってはいけない。


「強さと揺るぎない決断力、回復力。日本人の素晴らしい特質が、この難しい時期の指針となる」 ―― インターシル プレジデント兼CEO David B. Bell(ディビッド B. ベル)氏

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 日本を襲った災害は、あまりに多くの方の命を奪い去りました。

 しかし日本の文化は、世界中に広く知られている通り、強さと揺るぎない決断力、そして回復力を基盤に形作られています。こうした日本の素晴らしい特質が、このような難しい時期に日本の皆さまを導く指針となるでしょう。

 全世界は、こうした日本の価値が強固な基盤になり、日本の人々が過去にそうして見せたように、生活の再建を果たすことを確信しています。その道のりには、困難もあるでしょう。しかし、日本とそのエンジニアの皆さまが私たちの日常生活や職場にもたらしてくれる絶え間なき強さ、そして栄誉と誇りを全世界が必要としているのです。


「日本に息づくモノづくりの力で復興を果たすと信じている」 ―― アルテラ 社長兼CEO John Daane(ジョン デイナ)氏

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 日本を襲った地震と津波の被害に遭われた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

 日本は、危機に直面しても短期間で復興を遂げてきた歴史を持っています。そうした復興を実現できたのは、日本の皆さまの勤勉性と創造性、強い意思の力によるものです。私たちは、日本のテクノロジー産業が、皆さまの心に息づく「モノづくり」の力で復興を果たすと信じています。

 当社は、この復興期を通して、日本にいる当社の従業員はもちろんのこと、当社のお客さまやパートナー各社を支援し続けます。


「日本人の気高き尊厳と精神こそ、日本が再び立ち上がる杖(つえ)となる」 ―― ラティスセミコンダクター プレジデント兼CEO Darin G. Billerbeck(ダーリン G. ビラベック)氏

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 記録的な地震と強大な津波は、日本の東北地方を破壊し、目を覆うばかりの惨状と甚大な人的被害を残しました。いくら温かい言葉でも、癒しには足りないでしょう。本当に言葉もありません。

 ただ、私たち人類は、人は皆等しく弱いものだという理解を通して、苦しんでいる人とつながることができます。今回の災害を目の当たりにしながらも、私は日本の人々が気高き尊厳と精神で事態に立ち向かっていることを知りました。この尊厳と精神こそ、日本の国と人々が再び立ち上がる杖(つえ)となるものです。

 日本の復興は、それほど簡単には進まないかもしれません。しかし私は、その復興は必ず成されると強く信じています。

 世界の歴史は、構築し、再構築するという繰り返しです。今、日本は再構築の場面に直面しました。世界からは支援や激励が送られています。日本の皆さまは必ず復興を成し遂げるでしょう。

 私自身も、そしてラティスセミコンダクターの全ての社員も、思いは日本の皆さまとともにあります。


「力強さと根気強さで、失われたものを再建し、さらに素晴らしい未来さえも切り開く」 ―― Berkeley Design Automation(BDA) プレジデント兼CEO Ravi Subramanian(ラビ スブラマニアン)氏

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 日本を襲った地震と津波の被災者の皆さまに、心からお見舞い申し上げます。私たちの心は皆さまとともにあり、皆さまの気丈な振る舞いに尊敬の念を禁じ得ません。

 日本のエンジニアの皆さまは、スケジュールの遅延や損壊した設備の復旧などで、難しい状況に直面しているかと思います。業務だけでなく、私生活や個人レベルでも、気掛かりなことをたくさん抱えていらっしゃるかもしれません。復旧は長い道のりになるでしょう。ですから、優先順位を明確に定め、焦点を明確に絞って、根気よく取り組むことが重要です。

 歴史を振り返ると、日本はこれまでに何度も、大きな災害から立ち上がってきました。ですから私たちは、日本の人々がその力強さと根気強さを兼ね備えた心で、もう一度、失われたものを再建し、さらには日本にとって一段と素晴らしい未来さえも切り開くことを確信しており、大きな希望を持っています。

 私たちは、日本の国と人々の一日も早い復興を切に願っています。

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