100品種のほとんどは、同社が2011年1月に買収したSpectraLinearが提供していたクロック関連ICである。同社は、製品群やWebサポートの強化を続けており、2010年に10位だった市場シェアを、2014年には第2位にまで高めることを目指す。
アナログ/ミスクドシグナル半導体ベンダーのSilicon Laboratoriesは、ハイボリューム/ローコストのタイミング市場に参入し、100品種以上ものクロック関連ICを製品群に追加した。
100品種のほとんどは、同社が2011年1月に買収したSpectraLinearが提供していたクロック関連ICである。ここでいうクロック関連ICとは、クロックジェネレータ(PLLシンセサイザ)ICや、バッファICのこと。
Silicon Laboratoriesは、軍事や通信分野を対象にしたハイパフォーマンス領域や、基地局や計測器、ネットワーク機器、映像機器を対象にしたミッドレンジ領域に対しては競争力のあるクロック関連ICを有している。しかし、民生機器や組み込み機器を対象にした、ハイボリューム/ローコスト領域の品種が欠けていたという。今回、SpectraLinearのクロック関連ICを製品群に追加したことで、ハイボリューム/ローコスト領域の品種を一気に拡充したことになる。
「ハイボリュームからハイエンドの全領域に向けて、水晶発振器やMEMS発振器、クロック関連ICを包括的に提供できるのは当社のみ」(日本法人のシリコン・ラボラトリーズで代表取締役社長を務める大久保喜司氏、図1)と主張する。Silicon Laboratoriesは、タイミング市場に向け、製品やWebサポートの強化を続けており、「2010年に10位だった市場シェアを、2014年には第2位にまで高めることを目指す」(同氏)という。
100品種の構成は、汎用低電圧CMOS(LVCMOS)クロックジェネレータICや、PCI Express対応機器向けクロックジェネレータIC、x86系プロセッサ向けクロックジェネレータIC、クロック分配IC、バッファICなど(Silicon Laboratoriesの製品紹介ページ)。クロックジェネレータICとバッファICは、既に量産を開始している。
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