Microsoftが、次期OS「Windows 8」の機能を紹介するブログを立ち上げた。今のところ、これまでに公表された内容以外のものを掲載している様子はないが、情報収集のツールとしてアクセスしてみるのもいいかもしれない。
Microsoftは、2012年にも出荷する同社の次期OS「Windows 8」の機能を紹介するブログ「Building Windows 8(“B8”)」を開設した。同ブログによれば、Windows 8は「Windows 95」以降、最も大きな改良を加えるOSになるという。
Windows 8がARMベースのシステムにも対応するというのは、既に発表されている通りである。この背景には、モバイルシステムの成長の陰で、PCの成長が鈍化していることがあると思われる。さらに、スマートフォンやタブレット端末では、「Android」やAppleの「iOS」が圧倒的に優位を占めている。Androidはスマートフォン市場で48%のシェアを獲得しており、AppleはNokiaをしのいでスマートフォンベンダーの首位に立った(関連記事)。
MicrosoftのWindows/Windows Live開発チームのリーダーを務めるSteven Sinofsky氏は、同ブログに初めて投稿された記事の中で、「Windows 8は、次世代のコンピュータ機器向けにWindowsを再構成したものとなる」と述べている。
Windows 8について現在主に公表されている情報は、以下の通りである。
MicrosoftのスポークスマンはCOMPUTEX 2011で、「Windows 8はタブレット端末だけでなく、さまざまなフォームファクタの超小型PCを実現する可能性を持っている。あとは開発者がどのような次世代PCを実現したいかにかかっている」と語っている。
Sinofsky氏はB8で、「現在では、PC3台のうち2台がモバイルPCとなっており、ほぼ全てのPCに無線通信機能が搭載されている。画面のサイズも、10インチから壁面サイズに至るまでさまざまで、記憶容量も爆発的に増えている。また、タッチスクリーン方式のPCの普及も進んでいる」と述べている。
Microsoftは、「PCメーカーや半導体チップメーカー、アプリケーション開発企業と密接に連携しながら、Windows 8の開発に取り組みたい」としている。B8はブラジル系ポルトガル語、中国語、ロシア語を含む7カ国語に対応しており、ブログの読者はブログページからSinofsky氏宛てにメールを送ることができる。
B8では、Windows 8の新情報といえる内容は発表されていない。Microsoftは、2011年9月に米国カリフォルニア州アナハイムで開催するWindows開発者向けイベント「Build Windows」で、Windows 8の詳細情報を発表するとみられている。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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