メディア

2016年には97%のスマートフォンがタッチスクリーン搭載に、ABI Researchが予測ビジネスニュース 業界動向

ABI Researchは、2016年にはスマートフォン全体の97%にタッチスクリーンが搭載されるようになるとの予測を発表した。スマートフォンの成功に貢献したタッチスクリーン技術は、低コストの静電容量方式が登場するなど、確実に進化を遂げている。

» 2011年09月01日 12時32分 公開
[Dylan McGrath,EE Times]

 米国の市場調査会社であるABI Researchによると、2016年にはスマートフォン全体の97%が、タッチスクリーンを搭載したものになるという。2010年の時点では75%だったので、6年間で20%以上増加することになる。

 ABIによると、「3G(第3世代)のデータ通信速度はもちろん、タッチスクリーンもスマートフォンの普及を後押しした要因である」という。タッチスクリーンを搭載したスマートフォンは、Appleの初代「iPhone」がまだ発売されていなかった2006年には、スマートフォン全体のわずか7%ほどだった。現在、スマートフォンの市場規模は2006年比で325%も増加したが、タッチスクリーンはこうした大きな成功を支えた重要な要素であるといえる。

 最近のスマートフォンには、低コストの抵抗膜方式タッチスクリーンに代わって、より滑らかな操作が可能な静電容量方式タッチスクリーンを採用する傾向が世界的にみられる。ABIは、「iPhoneが静電容量方式のタッチスクリーンを採用したことで、同方式のタッチスクリーンが携帯端末にも搭載されるようになった。タッチスクリーン技術は今後もさらに発展し、スマートフォン以外の携帯電話機市場に新しい風を吹き込むだろう」と述べている。

 ABIのモバイルデバイス部門でバイスプレジデントを務めるKevin Burden氏は、発表資料の中で、「静電容量方式タッチスクリーンは、2層センサー型から1層センサー型に変えることでコストを約30%削減できる。より安価な1層センサー型の静電容量方式タッチスクリーンが、ローエンドの携帯電話機の分野で新しい市場を生み出している」と述べた。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.