アルプス電気は、ウェアラブル機器向けに2つの提案を実施した。1つは、GPSなど人工衛星を使用した測位システムが使用できない屋内でも、位置を正確に把握するための腕時計型センサー端末だ。同センサー端末には、アルプス電気が開発した地磁気センサーと角速度センサー、気圧センサーと3つの小型センサーデバイスを搭載。気圧センサーは階段およそ2段分に相当する50cm程度の高さの変化も検出できるなど、GPSなしに自分の居場所を正確に把握できるアプリケーションを実現できる。アルプス電気では、「大型ショッピングセンターで客に居場所を案内し、近くのお店の情報を配信するような端末なども実現可能。スマートフォンにセンサーを搭載すれば、スマホでも同様のアプリが実現できる」とし、幅広く提案していく方針。
もう1つは、スマートウオッチなどに向けて、曲面形状や凹凸形状にも対応する3次元形状静電容量式タッチセンサーを提案した。現在、製品化されつつあるスマートウオッチの多くは、ユーザーインタフェース(UI)に曲げられないタッチパネルなどを採用しているため、ディスプレイ部は平面になっている。「3次元形状静電容量式タッチセンサーであれば、腕の形状に応じた曲線的なデザインのディスプレイでも対応可能。腕時計以外にも、カラダへのフィット感が重視される各種ウェアラブル機器のUIとして最適」とする。なお、アルプス電気では、ウェアラブル機器以外にも、3次元形状静電容量式タッチセンサーの利点を生かし、ポータブルゲーム機の表面を全てタッチセンサーで覆った『メカスイッチレスゲーム機』などの提案も行った。
NTTドコモのブースでは、2013年9月25日に販売が開始されたSamsung Electronicsのスマートウオッチ「GALAXY Gear」を展示していた。日本では10月に発売される予定である。
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