Canatuは、CNB(Carbon NanoBud)タッチセンサーを用いた3D形状のインモールド透明タッチセンサーの試作品を公開し、デモ展示を行った。CNBタッチセンサーは、さまざまな形状に成形できるため、滑らかな半球面や鋭角なくぼみなどのある操作パネルなどを比較的容易に作ることができる。
Canatuは、薄型ディスプレイ関連の総合展示会「第24回ファインテックジャパン」(2014年4月16〜18日、東京ビッグサイト)において、CNB(Carbon NanoBud)タッチセンサーを用いた3D形状のインモールド透明タッチセンサーの試作品を公開し、デモ展示を行った。CNBタッチセンサーは、さまざまな形状に成形できるのが特徴だ。滑らかな半球面や鋭角なくぼみなどのある操作パネルなどを作ることができる。
同社の透明タッチセンサーは、フラーレン(C60)とカーボンナノチューブ(CNT)を組み合わせたCNB素材を用いて、シート状の基板上に直接、エアロゾルプリンティングを施すプロセスで製造した透明導電膜フィルムをベースとしている。これまでのITO(酸化インジウムスズ)透明導電膜フィルムをベースとしたタッチセンサー製品に比べて、外光の反射を1/3に抑えることで、コントラストは33%も向上するという。また、3D形状の加工を比較的容易に行えるのが大きな特長でもある。
CNBタッチセンサーは、曲げ半径が1mmと柔軟で、元サイズの2倍まで伸ばしてもシート抵抗などの特性はほとんど低下しないという。こうした特長により、優れた光学性能を維持しつつ、フィルム挿入成形など標準的なインモールドプロセスを用いて、自由度の高い形状設計を可能とした。
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