ラムバスは、IoT(Internet of Things)時代に対応する事業戦略として、「特許から製品へ」の移行に取り組む。これまで注力してきた製品ごとの戦略から、「取得」、「保護」、「転送」の機能を実現するための製品やサービスの提供に注力していく。
ラムバスは、IoT(Internet of Things)時代に対応する事業戦略として、「特許から製品へ」の移行に取り組む。これまで注力してきた製品ごとの戦略から、「取得」、「保護」、「転送」の機能を実現するための製品やサービスの提供に注力していく。2014年5月20日に東京都内で開催した記者説明会では、新たな事業戦略の概要を語った。
ラムバスは、1990年の創業以来、メモリインタフェース技術の開発とその技術ライセンスをビジネスモデルとしてきた。最近は、開発した技術を自ら製品化していく事業に軸足を移している。このため高速メモリインタフェースIPの技術ライセンスに加えて、スマートセンサーやLED電球などの製品群やシステム設計用検証ツールの他、サービス/トレーニングといった顧客サポートも用意している。また、このほど発表したJEDECコミッティ40(JC-40)への加盟も、こうした戦略転換と市場の変化がその背景にある。
ビジネスモデルとして「特許から製品へ」と、戦略的な転換を進めていく中で、上級副社長兼CMO(最高マーケティング責任者)を務めるJerome Nodel氏は、「これまでの製品を中心とした展開から、顧客を重視したソリューションビジネスに移行していく」と話す。これまでは、「メモリインタフェース」、「セキュリティソリューション」、「スマートセンサー」および「LEDイノベーション」と、主に4つの事業を柱としてきた。今後はこれら4つの製品群を「取得(Caputure)」、「安全性の保護(Secure)」、「転送(Move)」と3つの機能に集約して、それぞれの機能を実現していくための製品やサービスを提供していく計画である。
ビジネスモデルを転換する1つの理由として、IoTを挙げる。エンタープライズソリューション技術部門の副社長を務めるSteven Woo氏は、「IoT時代には、データ管理において『取得』、『保護』、『転送』の機能が重要となる。これらの機能をサポートするためのソリューションを提供していく」と述べた。
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