日本電業工作は、Wi-Fiエリアを従来に比べて44倍も拡大することができる無線LAN用アクセスポイント「FalcomWAVE2.4G」を「ワイヤレスジャパン2014」で展示した。FalcomWAVE2.4Gとアイコム製無線LANトランシーバ「IP100H」を使ったフィールドテストでは、半径1008mのエリアで接続試験に成功したという。
日本電業工作は、「ワイヤレスジャパン2014」(2014年5月28〜30日、東京ビッグサイト)において、Wi-Fiエリアを従来に比べて44倍も拡大することができる無線LAN用アクセスポイント「FalcomWAVE2.4G」を展示した。FalcomWAVE2.4Gとアイコム製無線LANトランシーバ「IP100H」を使ったフィールドテストでは、半径1008mのエリアで接続試験に成功したという。
一般的なWi-Fiアクセスポイントでは、カバーできる通信エリアは半径150m程度に限られていた。今回はFalcomWAVE2.4Gと無指向性高利得アンテナを組み合わせて用いることで、Wi-Fiでカバーできるエリアを、従来の44倍も広げることができたという。
また、FalcomWAVE2.4Gの消費電力も2.5Wと小さく、同社の調査によれば、「同等機能の競合製品に比べて、消費電力を1/5程度に低減している」(説明員)という。このため、商用電源は不要で、太陽電池からの給電でアクセスポイントの運用が可能となった。アクセスポイントの増設も容易に行うことができる。
無線LANを応用した業務用トランシーバのシステムは、「一斉連絡機能」や「グループ通話機能」により、多くの人へ同時に連絡できる有効な手段であり、工場やイベント会場などにおける通話機器として注目されている。最近では施設の大型化などによって、通信可能なエリアの拡大などが求められていた。
今回のFalcomWAVE2.4Gを使ったフィールドテストでは、半径1008mまでのエリアで無線接続を確認した。隣接するWi-Fiエリアとのローミング機能により、さらに通信エリアを拡大することができるという。さらに、アイコム製の専用ゲートウェイを設置すれば、IP電話との通話も可能となる。
【修正とお詫び】本文中、「半径1008km」との表記がありましたが、「半径1008m」の誤りでした(現在は修正済みです)。修正して、お詫び申し上げます(編集部)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.