岡谷電機産業は、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、TOCキャパシタ製の電気二重層キャパシタを展示した。定格電圧が15Vの標準モジュール製品に加えて、同50Vの標準モジュール製品もサンプル出荷を始めた。
岡谷電機産業は、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、TOCキャパシタ製の電気二重層キャパシタを展示した。定格電圧が15Vの標準モジュール製品に加えて、同50Vの標準モジュール製品もサンプル出荷を始めた。
TOCキャパシタは、岡谷電機産業とTPRが折半出資して2011年4月に設立された会社である。独自の電極材料と構造を採用することにより、「体積当たりの容量を他社製品に比べ2倍に高めることができた」(説明員)という。今回は「標準品セル」と、このセルを6個直列に接続した「15V標準モジュール製品」を展示した。さらに、開発中の「パワー品セル」と「50V標準モジュール製品」もパネルで紹介した。
標準品セルの仕様は、静電容量が1000F±20%、蓄電エネルギーは0.86Whで、定格電圧は2.5V、定格電流は最大100A(1秒)、連続で50A、内部抵抗は最大5.0mΩである。開発中のパワー品セルは、静電容量が820F±20%、蓄電エネルギーは0.71Whである。定格電圧や定格電流は標準品セルと同じだが、内部抵抗は最大1.5mΩと小さくした。「内部抵抗を約1/3に下げたことで、充放電時の効率を高めることができる」(説明員)という。外形寸法は両製品とも90×110×10mmである。
一方、15V標準モジュール製品の仕様(評価試験用)は、静電容量が167F±20%で、静電容量は5.2Wh、定格電圧は15V、定格電流は最大100A(1秒)、連続で50A、内部抵抗は最大80mΩである。外形寸法は80×110×160mm。ブースでは、15V標準モジュール製品を使ってLEDランプを点灯するデモも行った。
開発中の50V標準モジュール製品の仕様(評価試験用)は、静電容量が50F±20%、蓄電エネルギーは17.4Whである。定格電圧は50V、定格電流は最大100A(1秒)、連続で50A、内部抵抗は200mΩとなる。これらの標準モジュールを複数台接続することで、定格電圧が100V以上の用途にも対応することができるという。
これらの製品は、EV/HEVや産業機器のエネルギー回生装置、太陽光発電システムと組み合わせた街路灯向け蓄電装置、瞬低補償電源などの用途に向ける。
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