太陽誘電は、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、光変位センサーのデモ展示を行った。変位を光学的に検出するため、従来のひずみゲージなどと比べて、センサーとしての耐久性に優れているという。
太陽誘電は、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、光変位センサーのデモ展示を行った。変位を光学的に検出するため、従来のひずみゲージなどと比べて、センサーとしての耐久性に優れているという。
光変位センサーは、発光部と受光部の間に2枚の光学素子を挟んだ構造となっている。センサーにねじりなど物理的な力が加わると、挟まれた光学素子が移動することになる。この移動距離を受光部に入る光量変化(明るさ)で検出して出力する。センサー部は検出できる軸数が1軸で、検出範囲は1000μm、測定精度は±0.1μmである。
展示ブースでは、金属の棒に試作した光変位センサーを取り付け、金属棒の両端を持って「ひねり」や「曲げ」を加えると、それによって生じる光量の変化量をセンサーで検出するデモを行った。測定データは、Bluetooth2.0規格に対応した無線モジュールを使って、無線送信することもできる。
「変位センサーとしては、ひずみゲージを用いて電気抵抗を計測する手法もあるが、長期信頼性が要求される用途では、耐久性に優れた光学素子による測定が有利」(説明員)と話す。その一例として、建築物や橋梁などにおける変位量検出、傾斜検出といった用途を挙げた。また、自動車のステアリング検出、車体ひずみ検出、産業機器における軸トルク検出、荷重検出、さらにヘルスケア関連では、患者の寝返りなどをチェックするベッドモニタリングなどへの応用を期待している。
光変位センサーは、すでにサンプル出荷中で、2014年秋をめどに量産を始める予定である。
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