Xiaomiを従来型の民生機器メーカーと一線を画しているのは、インターネットを中心とした2つの哲学である。
1つは、「システム価格を限りなく原価に近づける」という方針だ。Xiaomiの共同設立者の1人であるWanqiang Li氏は、Global Sourcesが2014年3月に中国の上海で開催した「Global CEO Summit」のスピーチで、「これは、ハードウェアでは当然のことだ。中国のBaidu(バイドゥ)のような大手インターネット企業にとって、“大容量”と“低価格”は2つの重要なファクターだ。現代の家電メーカーは、この事例に倣うべきだ」と述べた。
2つ目は、「民生機器は、スピードがすべてだ」という信念である。従来型の民生機器メーカーは一般的に、多くの時間をかけて製品を完成させてから発表する。これに対し、Xiaomiはまず製品を発表してから、ユーザーから集めたフィードバックを基に最適化していく。Li氏は、エンジニアに対して「ユーザーが当社の製品マネジャーだ」と話しているという。
Bin Lin氏のオフィス。Xiaomiの47インチTVの他、Xiaomiのマスコットのぬいぐるみがたくさん並んでいる。Xiaomiのマスコットは、赤い星が付いたウシャンカ(帽子)をかぶり、赤いスカーフを巻いている【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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