中国の半導体市場は、2017年まで堅調に成長すると予測されている。中国の半導体市場規模は、2012年は810億米ドルだったが、2017年には1480億米ドルに達するとみられている。
米国の市場調査会社であるIC Insightsは、「中国の半導体市場は、2012〜2017年にかけて年平均成長率(CAGR)13%で拡大する」という予測を発表した。同期間の世界半導体市場予測と比べると、CAGRが中国は5ポイント高くなっている。
IC Insightsは、「中国の半導体市場の規模は、2012年は810億米ドルだったが、2017年には1480億米ドルに達する」と予測している。また、「2017年の世界半導体市場は3893億米ドルに達する見通しで、そのうち38%を中国が占めると予想される。中国が世界半導体市場に占める割合は、その10年前となる2007年は23%だった」と述べている。
同社はまた、「中国で製造される半導体は、今後5年間で大きく増加する」と予想している。ただし、2012年に中国で製造された半導体は、810億ドルに上る中国半導体市場のうち11.2%で、国内で生産される割合は低い。
中国で製造される半導体は、2012〜2017年にかけてCAGR16.5%と堅調に推移する見通しだ。具体的には、2012年は91億米ドルだったが、2017年には195億米ドルに達すると予想される。ただし、その割合は、世界で製造される半導体のわずか5%である。
IC Insightsは、「今後の中国の半導体製造は、IntelやSamsung Electronics、TSMC、SK-Hynixといった企業が、中国の製造施設にどれだけ投資するかによって大きく左右される」と述べている。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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