マクニカは、MAX 10 FPGA開発キット「Odyssey MAX10 Kit」を紹介した。近距離無線通信規格「Bluetooth Smart」機能を利用して、Bluetooth Smart対応のスマートフォンなどからFPGAを制御することができる開発キットである。
Odyssey MAX10 Kitは、アルテラ製FPGA「10M08」を搭載した「MAX10ボード」と、「BLE&Sensorボード」の2枚の回路基板を組み合わせた構成となっている。BLE&Sensorボードには、Broadcom製のBluetooth Smart対応モジュール「WICED」や、Silicon Labs製マイクロコントローラ「EFM32」、および光や温湿度、加速度など各種センサーが搭載されている。このボード単体でも、スマートフォンと接続可能なIoTモジュールとして利用することが可能だという。
MAX10ボードとBLE&SensorボードはJTAGで接続されており、BLE&Sensorボード側から、10M08にコンフィギュレーションデータを送信し、内部回路を書き換えることができる。同社が「パーソナリティ」と呼ぶ動作評価用のアプリケーションは、開発ボード出荷時に、8種類のプログラムが書き込まれている。一例だが「A-Dコンバータで取り込んだセンサー情報の表示」や、「デュアルコンフィギュレーション機能を使ったLED駆動制御」、「PWMリモート制御」などのデモ用アプリケーションが用意されている。パーソナリティはユーザー側で設定を変更したり、追加したりすることができる。内部のフラッシュメモリには最大15個までアプリケーションを格納することが可能である。
Odyssey MAX10 Kitの価格は9600円だが、現在キャンペーンを展開中で先着2000個に限り、特別価格5480円を設定している。
MAX 10 FPGAでマイコンの置き換えなどを提案――アルテラ
「H8S C200」互換IPコアをアルティマが開発、アルテラ製FPGA向け
アルテラ、「AEC-Q100」準拠の車載向け電源ICを拡充
2つのフラッシュメモリを集積、アルテラが「MAX 10 FPGA」を発表
アルテラが次世代FPGA向けの40A対応デジタル電源デバイスを公開Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング