日本アルテラとマクニカは、アルテラ製「MAX 10 FPGA」を搭載した開発キットをそれぞれ発売する。MAX 10 FPGAを応用した産業機器や車載機器、IoT機器などのシステム開発を迅速に行うことが可能となる。
日本アルテラとマクニカは2015年2月、アルテラ製「MAX 10 FPGA」を搭載した開発キットについて記者説明会を行った。それぞれが開発した異なる2種類の開発キットを活用することで、MAX 10 FPGAを応用した産業機器や車載機器、IoT機器などのシステム開発を迅速に行うことが可能となる。
日本アルテラの開発キット「DK-DEV-10M50-A」には、MAX 10 FPGAとしてロジックエレメントが最大5万個の「10M50D」が搭載されている。MAX 10は、2014年10月に発表された製品で、2つのコンフィギュレーション用フラッシュメモリブロックや、ソフトコア「Nios II」プロセッサ、2つのA-Dコンバータ、温度検出用ダイオードなどが集積されたFPGAである。周辺機能を集積することで、同等性能のFPGAに比べて、基板専有面積を最大50%節減できる、などの特長を持つ。
DK-DEV-10M50-Aには、1GビットDDR3メモリや複数の電源IC「Enprion」などの他、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やHSMC(High-speed Mezzanine Connector)といった拡張用コネクタなどが実装されている。別売のドーターカードを装着すれば、さまざまな用途向けに用意されたリファレンスデザインを活用することもできる。また、USB接続のJTAGインタフェース「USB Blaster」を内蔵しており、PCによるデバッグやプログラミングも容易となった。
DK-DEV-10M50-Aは受注を開始しており、出荷開始は2015年3月の予定だ。米国での販売価格は199.95米ドルである。
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