NXPがフリースケールを118億ドルで買収 : ビジネスニュース M&A
NXP Semiconductorsが、Freescale Semiconductorを118億米ドル(約1.4兆円)で買収する。取引の完了は2015年下半期。これにより、時価総額400億米ドル(約4.8兆円)以上、売上高100億米ドル以上の巨大企業が誕生することになる。
NXP SemiconductorsとFreescale Semiconductorは2015年3月2日(米国時間)、NXPがFreescaleを118億米ドル(約1.4兆円)で買収することで合意したと発表した。これにより、時価総額400億米ドル(約4.8兆円)を超える巨大企業が誕生することになる。買収後の売上高は100億米ドル(約1.2兆円)を超える見込み。取引の完了は2015年下半期を予定している(関連記事:NXP CEOに聞く“フリースケール買収の舞台裏” )。取引完了後、Freescaleの株主が合併後の会社の約32%の株式を保有することになるという。
NXPのCEOを務めるRichard Clemmer氏は、「今回の発表は、高性能ミックスドシグナル市場のリーダーを目指すわれわれの第一歩となる」とリリースの中で述べている。合併後は、車載向け半導体市場と、汎用マイコン市場でトップとなる見込みだ(関連記事:フリースケール買収のNXP、車載半導体で首位ルネサスに肉薄か――世界半導体シェアは7位へ )。また、5億米ドル(約600億円)のコストシナジーが見込めるとしている。
今回の取引は既に両社の取締役にて、全会一致で承認されており、規制当局および両社の株主の承認を得ることが条件となる。
ルネサス包囲網! フリースケールとロームが車載分野で協業
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンとロームは、自動車向け半導体ビジネスでの協業を発表した。得意分野の異なる互いの車載用半導体を組み合わせたボードなどを開発し、国内外の自動車市場で提案を行っていく方針。将来的には、販売面などでの協業も視野に入れ、両社ともに車載向けビジネスの拡大を狙う。
車載イーサネット導入の起爆剤になるか、フリースケールがマイコンにPHYを内蔵
Freescale Semiconductor(フリースケール)とBroadcom(ブロードコム)は、自動車の駐停車時や低速走行時に車両の周囲を確認するのに用いるサラウンドビューシステム向けに、車載イーサネット対応の物理層IC(PHY)を内蔵する車載マイコン「MPC5606E」を共同開発した。
3年で国内売上高を倍増させる
NXPセミコンダクターズは、日本国内での売上高を今後3年間で倍増させるアグレッシブな事業目標を打ち出している。日本法人社長の原島弘明氏に売り上げ倍増に向けた事業戦略について聞いた。
ITSに欠かせない“C2X”用通信ICで先行するNXPの戦略
NXP セミコンダクターズジャパンは、「コネクテッドカー」と呼ばれるインターネット接続型自動車向け半導体事業を、成長戦略の柱と位置付ける。今回、戦略製品の1つとして、ITS(高度道路交通システム)実現に不可欠な「車車間通信」(C2C)や「車とインフラ間通信」(C2I)に向けたソフトウェア無線(SDR:Software Defined Radio)プロセッサ「SAF5100」のサンプル出荷を始めた。
フリースケールは日本のイノベーションパートナーになる――日本法人新社長が会見
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンの社長に就任したKenric P. Miller氏が2014年12月4日、都内で会見した。
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