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「Apple Watch」、なぜ身に着ける?ビジネスニュース オピニオン(1/3 ページ)

「Apple Watch」は確かに注目を集めた。だが、スマートウオッチ市場そのものは、いまひとつ盛り上がりに欠けているように見える。腕時計を身に着ける理由は、昔に比べて格段に複雑になっているのだろうか。

» 2015年03月26日 13時00分 公開
[Junko YoshidaEE Times]

 Appleが2015年3月9日に発表した「Apple Watch」は果たして、熱狂的に報道する価値のあるものだっただろうか?

 「Apple Watchはファッショナブルなだけで、大した機能はない」と断言するエンジニアも多いだろう。

 その一方で、米国の技術調査会社であるJackdaw ResearchのJan Dawson氏のように、一貫してAppleを支持する人もいる。同氏は数日前のFinancial Timesで、「Apple Watchは多くの人を魅了する製品になると確信している」と述べていた。

 筆者は、「実際はその間くらいではないか」と考えている。

 スマートウオッチに関しては、

  • 市場が、いまひとつ盛り上がっていないのはなぜか
  • どんなユーザーインタフェースが適しているか
  • スマートフォン用キラーアプリケーションにはどういったものがあるか
  • アメリカンコミック『Dick Tracy』の主人公Tracy刑事の腕時計型無線通信機のように単独で使えるのか、それともスマートフォンの補助的な機能を担うのか
  • 電池の駆動時間はどれくらいか

など、疑問は尽きない。だが、その中で本当に重要なのは、「なぜスマートウオッチを身に着けるのか」だ。

 最近は、腕時計を身に着けない若者も増えている(スマートフォンで時間を確認する)。時代に逆行するような腕時計型の端末をなぜ選ぶのか。「スマート」というネーミングにひかれているだけではないのか。

 この問いかけは重要だ。腕時計の誕生の陰にも、「それがなぜ必要か」という確固たる理由があった。

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