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悪いけど、IPはEDAじゃないよArterisのCEOが語る(1/2 ページ)

半導体IPビジネスとEDAビジネスを比べている会話を耳にした。彼らは「IPはEDA」だという結論に達した。しかし、いくつかの関連性はあるものの、これらはまったく異なる代物だ。それぞれの分野で10年間を費やした私は、このことを学んだ。

» 2015年07月13日 10時10分 公開
[K. Charles JanacEE Times]

 出張中、半導体IPビジネスとEDAビジネスを比べている会話を耳にしました。ある時点で、話している人たちは「IPはEDAだ」という結論に達しました。この2つには多くの共通点があるという理由からです。

 しかし、いくつかの類似点はあるものの、これらは基本的に異なるビジネスであり、異なる技術です。それぞれの分野で10年間を費やしてきた私は、このことを体験から学びました。

どうやって学んだか

 1988年にSDA SystemsとECADが合併して誕生したCadence Design Systemsの共同創設者(SDA Systems側)として、またHLD Systemsの前社長として、私はマネジメント、マーケティング、ファイナンス、販売に携わりながらEDA分野で11年以上の歳月を過ごしてきました。Arterisでは現職の立場から、ネットワークオンチップIP企業の育成を約10年間にわたって指揮してきました。これらの経験から2つの違いが分かるようになり、業界が変わっても、うまく順応できるようにさまざまな調整を行ってきました。

画像はイメージです

 2007年にImagination Technology CEOのHossein Yassaie氏と話をしたときのことです。彼にArteris IPを説明してほしいと言われ、私が説明すると、彼はこう言いました。「素晴らしいアイデアだ。しかしそれをビジネスにするには10年かかるだろう。」

 そのとき私は、もっと早く実現できると確信していました。

 現実には、会社を始めたのが2003年、最初の製品を出荷したのが2006年、利益を出したのが2010年、そしてマーケットリーダーになったのが2013年でした。

 結局、IP企業を軌道に乗せるまでに10年、かかったわけです。

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