同社は、車載半導体事業として、「パワートレイン」や「ボディ」「ライティング」及び「アクティブセーフティ」の4領域に焦点を絞り、車載用ASIC/ASSP、パワー/アナログIC、イメージセンサー、電源ICなどを開発/供給している。今や車載半導体事業は、全社売上高の34%を占める主力事業となっている。
車載半導体の売上金額でみても、同社は全世界で業界7位のポジションにある。この中で、マイクロプロセッサ・サプライヤーを除いた売上高ランキングでは第2位となる。さらに、車載ビューイングとADAS向けCMOSイメージセンサーのサプライヤーとしてはトップメーカーとなる。
オートモーティブ戦略担当のバイスプレジデントを務めるLanceWilliams氏は、車載半導体事業の戦略として、「車載エレクトロニクスのメガトレンドに焦点を当て、そのトレンドに対応するための幅広い製品群を用意する。その上でソリューションを顧客に提供していくことを2010年に決めて、それを実践してきた」と話す。この結果、「車載半導体事業は、過去3年間の年平均成長率が12%を上回っている。業界全体で見れば年平均成長率は3〜5%程度である。これに比べると当社の成長率は格段に大きい」と述べた。
オン・セミコンダクターは、車載CMOSイメージセンサーも含め、5000種類以上の製品群でAEC-Q認証を取得している。これら製品群の中には、トップシェアの製品も多い。例えば、車載イグニッションIGBTとイグナイタ、車載向け低ドロップアウトレギュレータ、HIDランプ用バラストドライバ、車載センサーインタフェース、先端フロントライティングLEDドライバなどの製品で、ナンバーワンのシェアを獲得しているという。
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