私は、昨年の人間ドックで、生活習慣病の予備軍であることを宣告されたその日からダイエットを開始しました。
ここに、中学受験を終了したばかりの次女と嫁さんも参加し(長女は不参加*))、会社で培ったプロジェクトマネジャーとしての技量を最大限発揮して、江端家ダイエットプロジェクトを立ち上げました。
*)「体重計のメータを直視するつらさに耐えられない」とのことでした。
このダイエットプロジェクトの100日間以上におよぶ詳細な数値データは、解析結果と考察とともに、後日ご報告する予定です。
アンケートご協力のお願い
本連載を続けるに当たりまして、ダイエットに関するアンケートに応じていただけるボランティアの方を募集しております。私のホームページの日記から、ご応募いただけければ幸いです。
それはさておき。
ある日の朝、嫁さんと一緒に自動車で、駅に向かっていた時のことです。途中で自動車を止めて嫁さんが郵便物をポストに放り込み、こちらに走ってくる姿を見た時、
―― 私は、ドキッとしてしまいました。
その場所だけ重力が消えてなくなったかのような軽やかなステップ。
その度に、空中でフワっと膨らむ頭髪。
両方の足が地面から離れて宙に浮んでいる瞬間のスナップショットに
―― 私は完全に魅了されてしまったのです。
結婚20年目の「嫁萌え(よめもえ)」です。
今回の江端家ダイエットプロジェクトで、嫁さんは、高校時代の体重まで戻すことに成功しました。つまり、あのような軽やかなステップで宙に浮いている嫁さんを、私は今までの人生で、一度も見たことなかったのです。一瞬のことでしたが、私は本気で、嫁さんに「ときめいて」しまいました。
それが、私にとって、ダイエットにはすごい価値があると確信した始めての瞬間でした。
それと同時に、エンジニアとしての私は、困惑していました。
――このような「嫁萌え」が、20年の時を経て、突然私の中で発生した合理的な理由が説明できない、と。
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