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» 2015年07月16日 11時00分 公開

「ダイエットで美しくなれる」は、本当か?世界を「数字」で回してみよう(17) ダイエット(4/9 ページ)

[江端智一,EE Times]

ダイエットの価値は、何なのか

 では、本日2つめのテーマ「ダイエットの価値とは何か」を考えてみたいと思います。

 本連載の第1回において、「『ダイエット(に成功した状態のボディ)は価値がある』と多くの人が思っている」と記載しました。

 もちろん、健康面から評価すれば、ダイエットの価値は図りしれないほど大きいです。しかし、今回検討する「ダイエットの価値」とは、「美しさの価値」のことです。

 ところが、この「美しさの価値」というやつが実にやっかいなのです。なにせ、万人共有の「美しさ」の基準なるものがありません。

photo 画像はイメージです

 そこで今回は、物品の美的形態を保護する法律である、「意匠法」に助けてもらうことにしました。

 意匠法第1条には「産業の発達に寄与することを目的とする」、第2条には「意匠視覚を通じて美感を起こさせるものをいう」、さらに第24条2項において「類似の判断は、需要者の視覚を通じて起こさせる美感に基づく」と規定されています。

 つまり、意匠法における「美しさ」とは、「美しいと感じるように仕向けられるものであって、かつ、市場において経済的価値が認められるもの」と把握し、

(1)「美しい状態になろうという積極的な意思」
(2)「美しいことによって対価が得られること」

の2つが必要となると考えます。

 さて、ここで、ダイエットを実施している人に「(1)美しい状態になろうという積極的な意思」があることには疑いはないでしょう。

 しかし、異性や同性から高い評価を得られる(モテる、羨ましがられる)ことや、バリエーションのある衣服を選択できる自由が、「(2)美しいことによって対価が得られること」になるかは、分かりません。

 つまり、私たちの日常から、「ダイエットの価値=美しさの価値」となっているのかを確かめることは、難しいのです。

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