OKIエンジニアリング(OEG)は2015年7月、車載電子機器向けの電磁耐性試験として、北米自動車規格SAE J1113-25に準拠した「トリプレート試験」の受託サービスを開始したと発表した。
OKIエンジニアリング(以下、OEG)は2015年7月、車載電子機器向けの電磁耐性試験として「トリプレート(Tri-Plate)試験」の受託サービスを開始したと発表した。トリプレートシステムとは、北米自動車規格SAE J1113-25に準拠した放射イミュニティ試験*)用の試験環境装置である。
*)放射イミュニティ(immunity)とは、電気機器が電気的ストレス(電界、磁界、電圧、電流)にさらされたときに耐えうる能力である。
近年、自動車にはさまざまな電子機器があらゆる部分に搭載されている。これらの車載電子機器は、車外で発生する多様な電磁環境により、性能劣化や破壊が生じる恐れがあり、誤動作が起こる可能性もあった。
そのため、車載電子機器はどの電磁環境下においても、正常に動作することを事前に確認しておく必要がある。
トリプレート試験は、平行平板間にハーネスや供試品を設置する。従来の試験方法であるアンテナ照射試験やBCI試験などと違い、カーナビ、ラジオ、カメラ、メーターやケーブルまで、車載電子機器を全て測定できるのが特長だ。200V/mの電界強度で、10kHz〜1GHzの周波数まで放射することで車載電子機器を評価する。
同サービスの提供は、2015年7月29日から開始している。価格は、1件当たり15万円(税込)とし、年間の販売目標を1500万円としている。
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