QualcommがCSRの買収を完了したと発表した。買収額は24億米ドル(約2985億円)。Qualcommは、IoE(Internet of Everything)と車載分野におけるQualcomm Technologiesの地位を強化できるとしている。
Qualcommは2015年8月13日(米国時間)、同社の子会社であるQualcomm Global Trading Pteが、Bluetooth技術を手掛けるCSRの買収を完了したと発表した。買収額は24億米ドル(2985億円)。今回の買収により、Qualcomm Technologiesは、同社が成長の鍵としているIoE(Internet of Everything)と車載分野において、製品ラインアップと販売チャネルを拡充し、膨大な数の顧客を手に入れることになる。
両社は2014年10月に、買収に合意したと発表していた*)。その際、買収額は16億英ポンド(2700億円)を見込んでいた。
*)関連記事:Qualcomm、CSRを約2700億円で買収
なお、CSRのエンジニアリング部門と研究開発部門を持っているCambridge Silicon Radio(CSRの子会社)は、今後は、Qualcomm Technologiesの子会社となる。社名は、Qualcomm Technologies Internationalに変更される。
QualcommのCEOであるSteve Mollenkopf氏はプレスリリースの中で、「接続技術やオーディオ技術、SoC(System on Chip)におけるCSRの強みは、IoEと車載分野でのQualcomm Technologiesの地位を強化してくれるだろう。先端技術を用いた幅広い製品ポートフォリオも加わることになる」と述べている。
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