独占コンテンツのパッケージが用意されないのなら、Appleは消費者を取り込むため、新しいApple TVで何を提供する必要があるのか?
Envisioneering Groupでリサーチディレクタを務めるRick Doherty氏は、Apple TVのような新しいセットトップボックス(STB)に求める機能や要素として、インターネット、ブロードキャスト、ケーブル、サテライト、STB内のストレージをシームレスに連携することを挙げた。言い換えれば、消費者はコンテンツがどこに存在するのかは気にしないが、サービスプロバイダーとの契約にかかわらず、消費者が“舵取り”できるSTBが求められているということだ。
さらにDoherty氏は、解像度の重要性を挙げ、STBでは画質を向上する機能が重要になると付け加えた。そして、「ユーザーの好みを学習する機能が欲しい」と述べた。
Kingston氏は、「Apple TVは、TV市場ではなく、あくまでDMA機器市場での競争になる」と繰り返した。
Kingston氏は、「ゲームに、より多くのアプリ、オープンSDK、音声・ジェスチャ入力、『HomeKit』に『Siri』。これらは素晴らしい機能ではあるが、いずれも“不可欠”というほどのものではない」と述べる。「こうした機能は、(Appleの)端末を投入できる市場を広げるためだけのモノにすぎない」(同氏)。
同氏の考えでは、DMA機器ではシンプルで使いやすいUIとユーザー体験が、勝利の鍵になるという。
Appleには卓越したUI技術がある。では、Rokuや「Fire TV」「Chromecast」など、今日のDMA機器に欠けている要素は何だろうか。
Doherty氏は、「使いやすさ、設定のしやすさ、家族一人一人向けへのカスタマイズのしやすさ」が欠けていると話す。ただ、チャンネル選択画面がどのDMA機器でも一様なのは、コンテンツプロバイダーにとって公平な状況にする必要があるからだという。Doherty氏は「確かに公平だが、それでは魅力的なUIにはならない」と述べる。さらに同氏は、「DMA機器では、ユニバーサル検索機能がまだ不十分だ。さらに、ユーザーの好みの“おすすめコンテンツ”を探し出す機能も、同じように物足りない」と付け加えた。
新型Apple TVに、ユーザーはどう反応するのだろうか。発表を待ちたい*)。
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