2015年9月25日に発売され、販売初速の記録を早くも更新した「iPhone 6s」と「iPhone 6 Plus」。米TechInsightsによると、iPhone 6s(64GB版)のBOMコストは約245米ドルだという。さらに、カナダChipworksの分解により、新型プロセッサ「A9」の製造元は、Samsung ElectronicsとTSMCの2社であることが分かった。
2015年9月25日に発売されたばかりのAppleの新型スマートフォン「iPhone 6s」「iPhone 6 Plus」。同社は9月28日(米国時間)に、両機種の販売台数が、発売後の3日間で1300万台を超え、過去最高を記録したと発表した(参考)。
米国のTechInsightsの試算によれば、iPhone 6s(64GB版)のBOM(Bill of Materials)コストは約245米ドルだという。
最もコストがかかっているのはアプリケーションプロセッサおよびベースバンドプロセッサで、58.50米ドル。次がディスプレイ/タッチスクリーンで42.50米ドルとなっている。
TechInsightsによれば、「iPhone 6」と比較すると、BOMコストの違いは16.50米ドルになるという。
最も差が大きいのはメモリICだ。これは、LPDDR4への移行が主な要因となっている。TechInsightsによると、iPhone 6に搭載されている1GBのLPDDR3 RAMは4.50米ドル。これに対して、iPhone 6sでは次世代モバイルDRAM規格であるLPDDR4 RAMが採用されていて、このコストが2GBで16米ドルだという。ディスプレイ/タッチスクリーンのコストも、「3D Touch」を搭載していることで、やや増加した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.