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SAR型で分解能24bit、2Mspsを実現したADCSN比は最大145dB!(2/2 ページ)

» 2015年11月04日 15時30分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]
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従来品と同一パッケージ!

 こうしたデジタルフィルターを内蔵した場合、オーバーサンプリング比を設定するためのピンの追加が必要になる。しかし、LTC2380-24は、「オーバーサンプリング比は、最小2MHzのシリアルクロックを変えることで、設定できる」(同社日本法人 小林純一氏)という既存ピンを生かした独自の設定方法を採用。それにより、LTC2380-24は、デジタルフィルターを搭載しないLTC2378-20とピン数/パッケージが同じであり、基板の再設計を行わずにそのまま置き換えることが可能になっている。

応用例 「LTC2380-24」の標準応用例 (クリックで拡大) 出典:リニアテクノロジー

発熱小さい利点で、採用見込む

 24ビット分解能で、LTC2380-24同様のSN比を実現したΣΔ型ADCは数多く存在する。だが、小林氏は「消費電力は、2Msps動作時でも28mW。ΣΔ型ADCよりも1桁少ない値」と胸を張る。「消費電力が低いということは、発熱が少ないということ。LTC2380-24がターゲットにする高精度要求の強い用途では、さまざまな誤差を生む原因である“熱”を嫌うわけであり、消費電力が極めて低いLTC2380-24が支持されるだろう」(小林氏)とする。

 LTC2380-24のパッケージは、MSOP-16と4×3mmサイズのDFN-16パッケージの2種類。価格は1000個購入時31.95米ドルとなっている。

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