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Bluetooth Smartビーコン、長時間動作が可能温度/加速度センサーを内蔵した無線モジュール

富士通コンポーネントは、可搬型のBluetooth Smartセンサービーコン「FWM8BLZ02-109047」を発売した。農業施設や工場などにおける状態監視、物流サービスにおける品質管理などの用途に向ける。

» 2015年12月28日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 富士通コンポーネントは2015年12月、可搬型のBluetooth Smartセンサービーコン「FWM8BLZ02-109047」を発売した。農業施設や工場などにおける状態監視、物流サービスにおける品質管理などの用途に適しており、コイン型リチウム電池で長時間の使用が可能である。

 FWM8BLZ02-109047は、温度センサーと3方向加速度センサーを内蔵した無線モジュールである。温度(検出範囲は−30〜60℃、精度は±0.3℃)及びビーコンを取り付けた物体の傾き(検出範囲は±16G、精度は±3%)を測定し、それらのデータを出力することができる。

Bluetooth Smartセンサービーコン「FWM8BLZ02-109047」の外観

 ビーコン部は従来製品と同様に、セントラル機器に対して一方向でアドバタイズ送信を行う「ブロードキャストモード」、双方向通信が行える「ペリフェラルモード」及び「リカバリモード」を備えている。これらの機能によって、測定データの出力方法は2通りから選択することができる。

 1つは、測定データをビーコン側から一定間隔でスマートフォンなどのセントラル機器に送信する方法である。この方法だと、センサービーコンに標準搭載された独自のデータ送受信プロファイル「FDC」を経由して測定データを出力することになる。1秒ごとにデータを送信した場合に、コイン型リチウム電池で最低6カ月の動作が可能である。

 もう1つは、センサーモジュールに内蔵したメモリに、測定したデータをいったん保存しておき、必要に応じてセントラル機器側から保存したデータを読み出す方法である。この動作モードであれば、最低12カ月の動作が可能になるという。

 FWM8BLZ02-109047は、外形寸法が40×31×12mmである。重さ(コイン型電池含まず)は約10g。パターンアンテナを内蔵した。送信出力レベルは−16/−12/−8/−4/0/4dBmで、コマンドによって切り替えが可能となっている。動作状態を示すLEDインジケーターも搭載した。

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