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幅広い製品群と新工場建設で、LED事業を拡大オスラム、用途別の展開を強化(1/2 ページ)

オスラム オプトセミコンダクターズは照明用LED事業を一段と強化していく。LEDチップの新工場をマレーシアに建設するなど、製造能力の強化にも乗り出す。

» 2016年03月01日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 オスラム オプトセミコンダクターズは2016年2月、顧客向け「LEDセミナー 2016」を東京都内で開催した。同社は、照明用LED事業を一段と強化していく方針である。多様なニーズに対応する豊富な製品群に加え、LEDチップの新工場をマレーシアに建設することで、供給能力を増強する。

 オスラムは、革新と成長に向けた戦略「ダイヤモンド」イニシアチブを2015年11月に発表した。この中で掲げた戦略的施策の1つがLEDチップの新工場建設である。マレーシア・クレムに建設するのは、6インチウエハー対応の最新工場となる。6インチウエハーの導入により、製造能力の増強とコスト競争力を高めるのが狙いだ。

2020年までに総額10億ユーロ投入へ

オスラム(日本法人)の社長で、オプトセミコンダクターズの事業部長を兼務する飯田大介氏

 新工場建設にあたり、まず約3億7000万ユーロを投資する。引き続き2020年までに、総額10億ユーロを同工場に投資する計画だという。オスラム(日本法人)の社長でオプトセミコンダクターズの事業部長を兼務する飯田大介氏は、「後工程に関しても、中国・無錫の工場が2014年より稼働するなど増強を図っている。これに伴い、マレーシアのペナンにある従来の後工程工場は、先端パッケージ製品の製造とR&Dを中心とした拠点になる」と話す。同社は、照明用LED事業の強化および、新たな市場拡大に向けて前工程、後工程とも積極的な設備投資を展開中である。

 続いて、SSL(一般照明)のマーケティングマネージャーを務める瀧哲也氏が、「照明用LEDへの取り組みと製品情報」について説明した。照明用LED分野で同社の強みは、幅広い製品群を用意している点だ。可視光領域のLED製品はほぼカバーしているという。さらに、白色を中心とした混色LED製品群もある。さらに、レーザーダイオードや受光デバイスといった製品群まで用意している。

SSL(一般照明)のマーケティングマネージャーを務める瀧哲也氏

 その上、同社のLED製品は一般照明用の他、車載機器、民生機器、産業機器など、それぞれの用途/目的に適した仕様となっている。同社では一般照明用LED製品について、大きく3つのカテゴリーに分類している。

 「安価な低出力製品」「屋外用途などに向けた高出力製品」、そして耐環境性に優れた経年劣化の少ない「長寿命製品」である。「さまざまな市場からの要求にマッチする照明用LED製品を、これだけ豊富に用意しているのは当社のみ」(瀧氏)と、同社の優位性を主張する。

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