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今こそ問いたい――そのダイエット、本当に必要ですか世界を「数字」で回してみよう ダイエット(28)(6/10 ページ)

» 2016年03月23日 11時30分 公開
[江端智一EE Times Japan]

とにかく「記録」する

 次は「ノート」の話です。

 ノートには、体重のグラフと、前日に何を食べたかのメモ(簡単なもの)記載しておけば良いでしょう。特別な日だけ(前日に飲み会、ラーメンを食べた、など)記録しておくだけでも構いません。

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 私の場合は、私の体重を、電子メールで毎日一方的に家族(強制的に監査役に仕立てて)に通知し、自分のノートの代わりにしています。最初、家族は迷惑がっていましたが、今は諦めているようです。

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 毎日、このグラフをつけていけば、「一週間に一日だけならば、バカ食いしても大丈夫」とか、「水を飲んだだけで太る」とか、そんな世迷い言(よまいごと)など成立しないことがよく分かるはずです。

 私は、『食べる時間や、食べる順番に100%意味がない』 ―― とは言いません。

 しかし、「食事の量を減らす」「低カロリーの食事にする」というダイエットの前では、その程度の小手技が、ほとんど無力であることを、あなたの「体重計」と「ノート」は冷静に告げることでしょう。

 それともう一つ。

 体重計以外に、あなたのダイエットが、正常に働いているかどうかを簡単に判別する方法があります。

「今、苦痛を感じているのであれば、このダイエットは正しく働いている」

 ダイエットするということは、今のあなたの体を、別のあなたの体に改造するということです。

 そして、それは、あなたの体にとっては「生命の危機」と感じさせる非常事態であり、それを妨害するべく、あらゆる「苦痛」でもって、あなたに警告し、邪魔してくるはずです。

 逆に言えば、「苦痛」を感じられないのであれば、そのダイエットはあなたの期待通りには働いていないのです*)

*)1つだけ例外があって、減量が順調なのに、全く苦痛を感じられない(むしろ快楽を感じるような)場合は、脳が壊れ始めているので、急いで病院に駆け込んでください)。

 私が到達したダイエットパラダイムを、もう一度申し上げます。

「今、痩せているなら、このダイエットは正しい」
「今、苦痛を感じているのであれば、このダイエットは正しく働いている」

です。

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