次は「ノート」の話です。
ノートには、体重のグラフと、前日に何を食べたかのメモ(簡単なもの)記載しておけば良いでしょう。特別な日だけ(前日に飲み会、ラーメンを食べた、など)記録しておくだけでも構いません。
私の場合は、私の体重を、電子メールで毎日一方的に家族(強制的に監査役に仕立てて)に通知し、自分のノートの代わりにしています。最初、家族は迷惑がっていましたが、今は諦めているようです。
毎日、このグラフをつけていけば、「一週間に一日だけならば、バカ食いしても大丈夫」とか、「水を飲んだだけで太る」とか、そんな世迷い言(よまいごと)など成立しないことがよく分かるはずです。
私は、『食べる時間や、食べる順番に100%意味がない』 ―― とは言いません。
しかし、「食事の量を減らす」「低カロリーの食事にする」というダイエットの前では、その程度の小手技が、ほとんど無力であることを、あなたの「体重計」と「ノート」は冷静に告げることでしょう。
それともう一つ。
体重計以外に、あなたのダイエットが、正常に働いているかどうかを簡単に判別する方法があります。
「今、苦痛を感じているのであれば、このダイエットは正しく働いている」
ダイエットするということは、今のあなたの体を、別のあなたの体に改造するということです。
そして、それは、あなたの体にとっては「生命の危機」と感じさせる非常事態であり、それを妨害するべく、あらゆる「苦痛」でもって、あなたに警告し、邪魔してくるはずです。
逆に言えば、「苦痛」を感じられないのであれば、そのダイエットはあなたの期待通りには働いていないのです*)。
*)1つだけ例外があって、減量が順調なのに、全く苦痛を感じられない(むしろ快楽を感じるような)場合は、脳が壊れ始めているので、急いで病院に駆け込んでください)。
私が到達したダイエットパラダイムを、もう一度申し上げます。
「今、痩せているなら、このダイエットは正しい」
「今、苦痛を感じているのであれば、このダイエットは正しく働いている」
です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.