単一アト秒パルス発生には、DOG(Double Optical Gate)法を用いた。これは、2波長(近赤外と紫外)の基本波を利用した2色合成ゲート法と、楕円偏光ゲート法を融合した手法である。さまざまな波長帯域で、単一アト秒パルスを選択的に発生させることができ、物性調査に適した技術だという。今回は、真空紫外領域(中心光子エネルギーは20eV)の単一アト秒パルスを、過渡吸収分光法に用いた。この単一アト秒パルスは、アルゴンガスを相互作用媒質として発生させた。なお、実験に用いた単一アト秒パルスは、パルス幅を660アト秒とし、860アト秒より短く抑えた。
研究グループは、半導体電子系の超高周波応答の電子振動について、さらなる解析を行っていく。さらに、今回計測した分極に伴う電子移動は、反射や吸収、屈折などさまざまな物理現象を引き起こすことが分かっており、新たな応用に向けて研究開発を継続していく予定である。
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