Haarburger氏とHausser氏は、PCIM Europeの特徴として製品や実機の展示を重視している点を挙げる。「パワーエレクトロニクスを扱う他の展示会では、製品ではなくアカデミックな発表や展示が中心の場合も多い」(Haarburger氏)。Haarburger氏は、実際の製品を展示してもらうことで、来場者だけでなく出展社自身にとっても、“業界で今、起きていること”を正しく知る手掛かりになると語る。
まだ少ないとはいえ、PCIM Europeに出展する日本企業も増えている。今回は、岩通計測やタムラ製作所など13社が出展。他にも、ロームや村田製作所、富士電機、三菱電機、TDKなどは欧州法人が出展している。
Haarburger氏は「日本からは大手だけでなく中小企業も出展している。日本市場は限られているし、経済も決して右肩上がりではない今、海外に投資したり海外市場にもっと目を向けたりする必要があるのではないか。われわれは“PCIM Europe”というプラットフォームを提供することしかできないが、ビジネスチャンスの創出のために大いに活用してほしい」と語った。
PCIMは欧州の他、中国の上海でも開催されている。こちらの方はまだ歴史が浅く、規模もPCIM Europeに比べると小さいが、中国をはじめ、日本、韓国、台湾、東南アジアの出展社が多く、アジアのパワーエレクトロニクス市場がより分かる展示会になっている。2016年は6月28〜30日に開催される。
〔取材協力:Mesago PCIM〕
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