こんにちは、江端智一です。
今回から、「AI」をテーマにしたコラム連載を担当させて頂きます。なにとぞよろしくお願い致します。
まず、この連載を開始するにあたって、私は、「AIを語るだけの資質が、自分にはあるのか」を自問自答してみました。
私はAIの分野で顕著な研究成果を上げている訳ではないし、そもそもAIの研究開発の仕事をやったかどうかも怪しいのです(唯一、それらしい仕事を挙げれば、あの「サンマとサバ」くらいです)。
ただ、私は、AI研究そのものに従事した経験はありませんが、世間で騒がれているAI研究の成果のおいしい部分だけを、週末に「つまみ食い」してみて、ひとたび、そのAI技術が「あ、いけるかも」と判断したら、すぐに調理してみることにしています。
例えば、私は、週末を使って、
まとめますと、私は新しいAI技術を作り出す知能も、知性も、能力も、根性もありませんが――そのAI技術の手法を、日常の業務と関係なく、「週末エンジニア」の立場で、自分でプログラミングして、自分で実際に使ってみて、「これはすごいぞ」とか「ダメだ、こりゃ」と自分の言葉で語ることができる――そういう、珍しい立ち位置にいるのです。
そういう立ち位置にいる私としてはですね、今、まさに世の中に溢れているAIの記事は、透けて見えてくるんですよ――その著者が、昨今のAIの技術を「理解できていない」のか「理解できているのか」あるいは、「そのどちらでもない」か、が。
AIを理解できていない人は、
AIを理解できている人は、
それ以外の人は、
という風に見えてしまうんです。
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