Wi-SUNのUSBドングルを製品化――ローム : ホームゲートウェイに挿すだけ
ロームは、Wi-SUNに対応したモジュール「BP35C0」と、USBドングル「BP35C2」を開発したと発表した。ホームゲートウェイに後付けするだけで、簡単にWi-SUN環境を実現できるという。
「BP35C0」と「BP35C2」 出典:ローム
ロームは2016年8月3日、サブギガヘルツ帯を使用する無線通信規格「Wi-SUN」に対応した小型汎用モジュール「BP35C0」と、USBドングル「BP35C2」を開発したと発表した。
BP35C0は、920MHz帯のRF ICとMCU、大容量メモリを内蔵するラピスセミコンダクタのLSI「ML7416N」を搭載した、アンテナ外付けの小型面実装モジュールである。Wi-SUNプロファイルにおける、スマートメーターとHEMSコントローラー間を接続する「Bルート」と、Home Area Network(宅内無線ネットワーク/HAN)に対応する。国内の電波法に準拠し、「業界最小クラス」の15×19mmサイズを実現したという。
BP35C2は、BP35C0を搭載したUSBドングルタイプの製品となっている。アンテナを内蔵し、国内の電波法認証も取得済み。ホームゲートウェイなどのIT機器のUSB端子にそのまま後付けすることで、簡単にWi-SUN環境を構築できるとした。
「BP35C0」と「BP35C2」のブロック図 (クリックで拡大) 出典:ローム
両製品は、2016年8月から月産5万個の体制で量産開始を開始している。1個当たりのサンプル価格は、BP35C0が8000円、BP35C2が1万6000円(いずれも税別)である。
Wi-SUN普及に向け、エコシステムの強化に取り組むアナログ・デバイセズ
Wi-SUNアライアンス創設メンバーの1社であるアナログ・デバイセズは、Wi-SUN対応機器をより開発しやすい環境構築を目指し、無線モジュールメーカーなどとの連携強化を進めている。
家電向けのWi-SUN無線機を開発――NICT「世界初」
情報通信研究機構(以下、NICT)は2015年1月30日、Home Area Network(宅内無線ネットワーク/以下、HAN)用Wi-SUN認証規格に準拠した無線機を開発したと発表した。
LPWAとWi-Fi HaLow、完全に競合する可能性も
Wi-Fi Allianceと無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)は共同で、Wi-Fiの今後を議論するイベント「2016 Tokyo Wi-Fi Summit」を2016年7月27日に東京都内で開催した。Wi-Bizの会長は、IoT(モノのインターネット)向けネットワークでは、Wi-Fi HaLow(IEEE 802.11ah)と、SigfoxやLoRaといったLPWA(Low Power Wide Area)が「完全に競合する可能性があり、使い方をきちんと議論する必要がある」との見解を示した。
ソフトバンクがLTEモジュールを発表 IoT加速へ
ソフトバンクは、2016年7月21〜22日にザ・プリンス パークタワー東京で開催した「SoftBank World 2016」で、「IT・IoTが変えていく超産業化と暮らし」と題して講演を行った。
すべてのIoTデバイスに「Bluetooth」を
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通信範囲4倍、速度2倍の「Bluetooth 5」を発表
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