消費電流が7μAの水晶発振モジュール用IC:スマホやタブレット端末に
セイコーNPCは2016年8月23日、32.768kHz出力の水晶発振モジュール用CMOS IC「7202シリーズ」の販売を開始した。スマートフォンやタブレット端末などに向くという。
水晶発振モジュール用CMOS IC「7202シリーズ」
セイコーNPCは2016年8月23日、水晶発振モジュール用CMOS IC「7202シリーズ」の販売を開始した。消費電流は16.777216MHz時(電源電圧3.3V時)に7μAで、従来品と比較して10分の1に低減。チップサイズは、40%縮小したという。周波数は32.768kHzを出力し、1.6〜3.63Vの動作電源電圧範囲、−40〜125℃の動作温度範囲に対応している。
発振周波数(基本波発振)は、16.777216MHz(512分周)、25.165824MHz(768分周)、33.554432MHz(1024分周)となっている。また、ATカット水晶の使用により、音叉型水晶振動子を使用した製品に比べ、優れた周波数温度特性(約20ppm)、短い発振起動時間を(数百マイクロ秒)を実現する。
チップサイズは、0.55×0.55mm。スマート端末やタブレット端末などに向く。7202シリーズは既に量産を開始しており、同社は「月産250万個を予定している」とした。
- ハイレゾ音源を極める“15万円の水晶発振器”に迫る
日本電波工業がこのほどサンプル出荷を開始した水晶発振器「DuCULoN」(デュカロン)。デジタルオーディオ音源を忠実に再現させるため、技術の粋を集め測定限界まで位相雑音を減らしたという1個15万円という異色の水晶デバイスに迫った。
- フラッシュ内蔵マイコン、LED駆動に対応
セイコーエプソンは、16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「S1C17M13」のサンプル出荷を始めた。最大56mAのLED駆動に対応する回路を搭載している。FA機器や住宅設備機器のLED表示付き制御パネル用途に向ける。
- ダイヤモンドMEMS発振子、周波数は20GHz以上
水晶よりも高性能、低消費電力、小型な発振器を実現できるとして、シリコンMEMS発振器が少しずつシェアを拡大している。そうした中、ロシアの研究所が、ダイヤモンド基板を使ったMEMS発振子を発表した。
- 消費電流を半減したプログラマブル水晶発振器
セイコーエプソンは、プラグラマブル水晶発振器の新シリーズを発表した。従来品のプログラマブル性を残しつつ、動作温度範囲を最大105℃まで拡大。消費電流も大幅に削減している。
- “双子の水晶”で高精度化――日本電波のOCXO
日本電波工業は「MWE 2015」で、同社の主力製品であるOCXOなど一連の製品群を展示した。独自の「ツイン水晶振動子」技術を採用したOCXOは、より高精度化、より小型化を図っている。
- 付加価値を高めた発振器などを提案――日本電波工業
日本電波工業は、「マイクロウェーブ展2014」でツインOCXO(Twin Oven Controlled Crystal Oscillator)や、車載GNSS向け小型SAWデバイス、77GHz帯プレーナ型ガンダイオードVCO(電圧制御発振器)などを参考展示した。
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