AMDは、x86ベースの高性能CPUやGPU製品に注力している。組み込みシステム向けには、これらのコアや周辺回路などを1チップに集積したAPU、SoCなどを提供する。特に同社は、CPUコアとGPUコアが緊密に連携して、高度なコンピューティング処理とグラフィック処理の能力が求められる分野、市場にフォーカスして、事業を展開してきた。また、組み込みシステム向けでは、「Rシリーズ」および「Gシリーズ」など、同一のフットプリントで、性能や機能が異なるSoC、APU製品を用意するなど、システム設計における柔軟性や多様性に対応している。
日本市場では、超音波、MRIイメージング装置などの医療機器やデジタルサイネージ機器、業務用ゲーム機器といった分野にフォーカスして事業を展開している。高速な画像処理機能や高度な視覚化技術により、高精細映像と3G画像を融合した表示などを可能にする。しかも、「オープンスタンダード」「オープンソース」「オープンアプローチ」など、オープンな環境で顧客との協力関係を深めつつ、事業を展開する。日本でも先端技術をベースに顧客との連携を強化している。
その一例として、ソニーが展開する、新しいプロダクトを生み出すプログラム「フューチャー・ラボ・プログラム」を挙げる。同プログラムから生まれた「コンセプトプロトタイプ”T”」は、普通のテーブルや机の上部にプロジェクターが取り付けられており、板面をタッチスクリーンに変えることができる。このプロジェクションシステムでは、リアルとバーチャルの世界を融合させた新たな体験ができる。このシステムで、データ処理や画像/映像処理を行う心臓部には、AMD製の組み込み用プロセッサが利用されているという。
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