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“技術力の積み重ね”で差別化を、OEGの評価試験西東京試験センターを見学(2/2 ページ)

» 2016年11月28日 09時30分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]
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西東京センター内を写真で紹介

 ここからは、西東京センター内の様子を写真で紹介していく。

左=恒温恒湿室。温度範囲は−40〜80℃、湿度範囲は20〜95%RHに対応している。サイズは302×200×197cmと非常に大きい。鉄道関連の電源装置などに活用されている/右=液層式の熱衝撃装置。カゴのようなものにサンプルを入れ、高温と低温の液体に交互に浸すことで、熱衝撃を与える試験である。動作温度範囲は、−65〜150℃。半導体や基板関連の評価試験に活用されている (クリックで拡大)
左=2015年に導入した急速温度変化チャンバー。温度サイクル・熱衝撃試験を行う装置で、装置内に高温と低温の空気を送り込み、サンプルの安全性や耐久性を評価する/右=こちらも2015年に導入した熱衝撃試験装置。高温層は300℃までに対応しており、パワー半導体の評価などに活用されている (クリックで拡大)
左=定加速度試験装置。定加速度試験とは、飛行機などの回転体や発射体が動くときに生じる重力以外の定常的な加速度環境から力を受けたときの影響を調べる試験である。最大3万Gまで試験可能だ/右=振動試験装置 (クリックで拡大)
左=混合ガス試験装置。二酸化硫黄や硫化水素、二酸化窒素などのガスを個別もしくは複合させて試験を行う。自動車関係の電子部品、メッキなどの耐食性を評価することが多いという/右=キセノン・サンシャイン・ウェザーメーター。太陽光に近いランプを用いて劣化を評価する。300時間の照射で約1年間に相当。屋外環境に置くことが多い、携帯端末や自動車関係の電子部品に活用されるという (クリックで拡大)
左=引っ張ることで、電子部品の機械的強度特性を測定するオートグラフ試験装置/右=温度・減圧複合試験装置。低圧状態のまま温度を変化させて、航空機搭載用の電子機器を評価する(クリックで拡大)
グローワイヤ試験(左)とニードルフレーム試験(右)の装置。樹脂材料に対して炎が当てられたときに、延焼を防止できるかどうかを確認する試験である。家庭用の電力メーターなどでは、必須の試験という。2016年9月には、これらに加えて「UL94燃焼性試験」のサービスも開始した (クリックで拡大)

 柴田氏は、OEGの強みとして「ピンポイントで評価試験サービスを行う企業はあるが、当社のように総合的に行えるのは他になく、ワンストップで提供できるのが強み。設備への投資と、設備を扱うための技術力を少しずつ積み重ねることに注力してきた。具体的な競合他社とのシェアの違いは正確に知ることはできないが、年平均12%の成長を続けていることが、競争力を付けていることの1つに挙げられるだろう」と語った。

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