さて、ここからは、前回の合衆国大統領選挙のシミュレーションで1回分スキップした、前々回の「ベイズ推定」の後半、「ベイジアンネットワーク」*)の解説をさせて頂きたいと思います。
*)「ベイジアンネットワーク」「ベイズネット」の2つの呼び方があるようですが、Google裁定(検索件数1万1900件 v.s. 641件)によって、今回から「ベイジアンネットワーク」で統一することにします。
なお、本当に毎回しつこいとは思いますが、「『ベイジアンネットワーク』が“人工知能”なのかどうか」については、今回も『江端AIドクトリン』に基づいて私が勝手に判定しました。
まず、「ベイズ推定」についてのザックリとしたおさらいをしてみたいと思います。
というものです。詳しくは、こちらをご覧ください。
ベイジアンネットワークとは、条件付き確率の計算を行う仕組みなのですが、普通の確率手法と異なる点は、この因果関係を図で記述(設計)できる点に特徴があります。以下の図はその一例です。
そして、ベイジアンネットワークは、この因果の関係を、結果から原因に遡れる点に特徴があります。
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