アルプス電気は、チャッキングエリア付狭幅非球面ガラスレンズ「FLGPJシリーズ」を開発したと発表した。サンプル価格は3000円(税別)。2017年7月から量産を開始する。
アルプス電気は2017年1月、チャッキングエリア付狭幅非球面ガラスレンズ「FLGPJシリーズ」を開発したと発表した。光トランシーバーをはじめとする光通信システム用機器の小型化、高密度化に貢献するという。
スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器の普及に加えて、光ファイバーなどを利用した広帯域通信網の整備が進み、大容量のデータを送受信するサービスが多く登場している。今後IoTの普及も進み、データ通信量の増加スピードはますます加速することが予想される。通信インフラ事業者は限られたスペースに複数の光通信システム用機器を配置することで、通信ネットワークの大容量化に対応している。そのため、「搭載する電子部品の小型、高密度化のニーズが高まっている」(アルプス電気)と語る。
同社では、これまで光トランシーバー向けに幅、高さ1mmの角型非球面ガラスレンズを量産してきたが、FLGPJシリーズを展開することで市場のニーズに対応していく。
FLGPJシリーズは横幅0.6mmと狭幅化を実現を実現したことに加えて、製品上部のチャッキングエリアにより組み立て時や調整時の取り扱い性を高め、高密度実装に貢献。小型サイズながらも、有効NA(Numerical Aperture)0.5を実現した。鉛フリーガラスを使用したレンズのため、RoHS6およびREACHにも準拠している。
サンプル価格は3000円(税別)。2017年7月から量産を開始するとしており、月産5000個を予定している。開発、生産は長岡工場(新潟県長岡市)で行われる予定だ。
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