ドコモ、5G実証実験を2018年中に国内で開始 : クアルコム、エリクソンと3社で
NTTドコモ、Qualcomm、Ericssonの3社は、日本で5G(第5世代移動通信)の実証実験を2018年中に開始すると発表した。4.5GHz帯と28GHz帯を用いる。Massive MIMOやダイナミックTDDなど、5Gで必要とされるさまざまな要素技術を実証していく予定だ。
NTTドコモ(以下、ドコモ)、Qualcomm、Ericssonは2017年2月27日、日本国内における5G(第5世代移動通信)の実証実験を2018年中に実施することで合意したと発表した。QualcommとEricssonが端末と基地局の試作装置を提供し、ドコモはさまざまな利用シーンを想定した実験環境を提供するという。
トライアルでは、4.5GHz帯および28GHz帯を用いる予定だ。4.5GHz帯を用いたトライアルでは、必要な通信エリアや容量を確保するための実証実験を行う。さらに、Massive MIMOやダイナミックTDD(時分割複信)、高度な符号化や変調、低遅延な無線フレーム構成といった、5Gで必要とされる無線方式「5G NR(New Radio)」に含まれる要素技術を実証する予定だ。28GHz帯のトライアルでは、先進的なアンテナ技術によって、見通しの悪い場所や、端末が移動するなどの環境下でも安定した高速通信を実現できるかについて実証実験を行う。
2016年、Qualcommは28GHz帯をサポートする5G対応モデムチップ「Snapdragon X50」を、Ericssonは5G対応の無線システムをそれぞれ発表している。
Ericssonが2016年9月に発表した5G対応の無線システム(クリックで拡大)
ドコモは2016年2月にも、Ericssonと5Gの共同実証実験を行っている。この時は15GHz帯を用いて、下りで最大10Gビット/秒(Gbps)を超える通信速度を達成したと発表した(関連記事:屋外で20Gbps超える5Gマルチユーザー通信に成功 )。
国内における5Gトライアルでは、KDDIが28GHz帯を用いた実証実験で、ハンドオーバーに成功している(関連記事:5G実証実験で、28GHz帯のハンドオーバーに成功 )。
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