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Xilinx、エッジ〜クラウドの機械学習に対応機械学習の推論能力、競合の6倍(1/2 ページ)

Xilinx(ザイリンクス)は、応答性に優れたビジョンシステムを極めて短い期間で開発することが可能となる「reVISIONスタック」を発表した。エッジからクラウドまで広範な機械学習(マシンラーニング)の処理を行うアクセラレーションプラットフォームを迅速に開発することができる。

» 2017年03月14日 11時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

ハードウェア設計の知識がなくても大丈夫

 Xilinx(ザイリンクス)は2017年3月13日、エッジからクラウドまで広範な機械学習(マシンラーニング)の処理を行うアクセラレーションプラットフォームを迅速に開発するための「reVISIONスタック」を発表した。応答性に優れたビジョンシステムを極めて短い期間で開発することが可能となる。

 ザイリンクスは、機械学習の推論プロセスに用いられるアクセラレーションプラットフォーム開発に向けて、同社のFPGA製品をベースとする「コンフィギュレーション可能なAccelerationスタック」を2016年11月に発表した。この製品はクラウド上で運用される機械学習を視野に入れて開発された。

 これに対してreVISIONスタックは、Accelerationスタックを補完する製品と位置付ける。reVISIONスタックによって、エッジアプリケーションや、ハイブリッドソリューションと呼ぶクラウドとエッジを組み合わせた領域まで、その対象範囲を拡大することが可能となった。機械学習機能は今後、自動車やドローン、次世代ロボット装置、医療診断機器など、さまざまな用途に組み込まれる可能性が高く、こうした市場の要求に応えていく。

reVISIONスタックのサポートにより、エッジからクラウドまで、さまざまな機械学習用途に対応することが可能となった (クリックで拡大) 出典:ザイリンクス

3つの要件を満たす

ザイリンクスのコーポレートストラテジー&マーケティング担当で、シニアバイスプレジデントを務めるSteve Glaser氏

 ザイリンクスのコーポレートストラテジー&マーケティング担当で、シニアバイスプレジデントを務めるSteve Glaser氏は、「ビジョンシステムにおいて市場や顧客からは3つの要求がある。それは高効率でインテリジェントな応答性、アップグレード可能な柔軟性、他のマシンやクラウドへの常時接続性である」と話す。これらの要件を満たすのがreVISIONスタックだという。

 reVISIONスタックは、プラットフォーム開発、アルゴリズム開発および、アプリケーション開発に向けたさまざまな開発環境が含まれている。

reVISIONスタックにはプラットフォーム開発、アルゴリズム開発及びアプリケーション開発に向けたさまざまな開発環境が含まれる (クリックで拡大) 出典:ザイリンクス

 これにより、「AlexNet」や「GoogLeNet」「SqueezeNet」「SSD」「FCN」といった一般的なニューラルネットワークに対するサポートを行う。カスタムニューラルネットワーク(DNN/CNN)構築に必要となるライブラリーも提供する。この他、画像処理ライブラリー「OpenCV」やディープラーニングライブラリー「Caffe」、コンピュータビジョン向け標準API「Open VX」などもサポートしている。

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