村田製作所は2017年6月、イタリアのRFIDシステムインテグレーターであるID-Solutionsの買収を完了したと発表した。
村田製作所は2017年6月2日、イタリアのID-Solutionsの買収を完了したと発表した。ID-Solutionsは、2004年に設立されたメーカーで、ミドルウェアやアプリケーションソフトウェア開発を行うRFIDのシステムインテグレーターである。従業員は12人。小売りや食品、医療業界向けにRFID製品を提供している。
村田製作所はこれまで、RFIDタグやRFIDリーダー/ライターなど主にRFIDのハードウェアを提供してきた。ID-Solutionsを買収することで、ユーザーがRFIDを導入する際に、ハードウェアだけでなくソフトウェアを含むソリューションとしての提案力を高められるとしている。
村田製作所はリリースで、「RFIDはIoT(モノのインターネット)やインダストリー4.0における要素技術の1つとして認識されている」と述べている。Future Market Insights(FMI)の調査によると、RFID市場は2017〜2027年にかけて、13.2%の年平均成長率で成長すると予測している。成長をけん引するのは、サプライチェーン管理、ヘルスケア、小売りなどの業界だ。FMIの調査によると、2016年におけるRFID市場規模は120億3000万米ドルで、2027年までに470億米ドルに成長すると予測している。
村田製作所が米国の新興電源ICメーカーを買収
シリコンが次の手、村田製作所のキャパシター戦略
村田製作所のソニー電池事業買収が最終合意
今後3〜5年もスマホ向けが村田製作所の好業績を支える
村田製作所が米RFデバイスメーカーを490億円で買収
世界半導体材料市場、2016年は2.4%拡大Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング