続いて、数カ月前よりエンジニアリングサンプル出荷を始めた「Stratix 10」をはじめとする、インテルFPGAのポートフォリオを紹介した。また、次世代FPGA「Falcon Mesa」についてもその概要を紹介した。
Falcon Mesaは、インテルの10nmカスタムファウンドリープラットフォームで構築。EMIB(Embedded Multi-Die Interconnect Bridge)ベースのヘテロジニアスSiP(System in Package)技術を用い、複数のダイをシリコンブリッジで接続し実装する。また、最大112Gビット/秒のトランシーバーや、PCI-Express Gen4×16などを搭載する次世代のFPGAである。
インテルは、データセンターでインテルFPGAを簡単に使いこなすためのハードウェア、ソフトウェアプラットフォームソリューションを2017年10月に発表した。このソリューションは、インテルXeon CPUとシームレスに動作するインテルFPGAアクセラレーションプラットフォーム、FPGA搭載のインテルXeon CPU向けアクセラレーションスタック、そしてパートナー企業とのエコシステムで構成されている。
同時に、インテルFPGA「Arria 10GX」搭載のプログラマブルアクセラレーションカード(PAC)も発表した。PACはアクセラレーションスタックでサポートされるプラットフォームの1つとなる。
提供するソリューションは、システム開発や実装の複雑さを抽象化することで、設計者がデータセンターにおける処理性能を最大化し、電力効率の向上を容易に実現できるように支援するものである。
ラマン氏は最後に、「今後のデータ洪水に対して、コンピュータをアクセラレートすることでワークロードの課題を解決していく。この中でFPGAが重要な役割を果たす」と述べ、基調講演を締めくくった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.