EnOceanのプロダクトマネジャーを務めるMarian Hoensch氏は、次世代EnOcean通信モジュールなど、最新の技術ロードマップを紹介した。例えば、EnOcean Long Rang(長距離)無線センサーのプラットフォームとして、送信モジュール「EMOS」と受信モジュール「EMOT」および、各種センサー製品を用意している。送信モジュールと受信モジュール間は周波数925MHz帯の特定小電力無線を用いる。また、優れた耐久性とエネルギーハーベスティングにより、メンテナンスフリーで利用することが可能だ。
特に、EMOSはジェネリックセンサーインタフェースを2ポート搭載している。分岐のユニットを用いると4個のセンサー製品を接続することができるという。しかも、センサーインタフェース情報は開示されており、センサーメーカーはEMOSと接続できる製品を、容易に開発することが可能だ。EnOcean自体でも、ARM Cortex-M0(動作周波数32MHz)を内蔵した小型で低消費電力のジェネリックセンサーインタフェース対応製品を開発している。まず欧州と米国向けに出荷を開始する。その後日本市場にも導入する予定となっている。
その後、EnOceanアライアンスメンバーであるサイミックスやNTT東日本などから、EnOcean対応のセンサー製品やEnOcean長距離無線センサーシステムの導入事例などが紹介された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.