IC Insightsは2017年11月、2017年の半導体メーカー売上高ランキング予測を発表し、1993年以来同ランキングで首位を守ってきたIntel(インテル)に代わり、Samsung Electronics(サムスン電子)が1位になるとの見通しを明らかにした。
米調査会社のIC Insightsは2017年11月、2017年の半導体メーカー売上高ランキング予測の11月版を発表し、2017年の半導体売上高ランキング首位は、Samsung Electronics(サムスン電子)になるとの見通しを明らかにした。
IC Insightsによると、半導体メーカーの年間売上高ランキング首位は、1993年にNECを抜いて首位となったIntel(インテル)が守り続けてきており、1993年以来の首位交代となる。Samsungが同ランキング首位になるのは初めて。
1993年当時、Samsungの世界半導体市場におけるシェアは3.8%だったが、2006年に7.3%、2016年に12.1%と拡大し、2017年は15.0%に達する見込み。一方のIntelのシェアは、1993年の9.2%から拡大させ、2016年には15.6%に達したものの、2017年は13.9%に減少し、シェア2位となる。
IC Insightsは、Samsungが2017年に売上高、シェアを急速に拡大させた理由として、DRAM、NAND型フラッシュメモリの販売価格上昇を挙げている。
売上高ランキングの3位以下を見ても、メモリメーカーの躍進が目立つ。2016年5位だったSK Hynix(ハイニックス)が3位に、2016年6位だったMicron(マイクロン)が4位に、それぞれ上昇する見込み。ただ、NANDフラッシュを主力とする東芝については、売上高、シェアともに2016年から伸ばしたものの、順位は8位で変わらず。
また、2016年3位のQualcomm(クアルコム)は売上高こそ伸ばしたもののシェアは低下し、2016年4位だったBroadcom(ブロードコム)にも交わされ、6位になる。
NVIDIA(エヌビディア)が9位でトップ10入りを果たし、逆にNVIDIAと同じファブレスメーカーのMediaTek(メディアテック)がトップ10から外れる見通しだ。
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