IC insightsが2017年1〜3月期の半導体メーカー売上高ランキングを発表した。2016年通期のランキングと比べた場合、Infineon Technologiesのトップ10入りの他、SK hynixとMicron Technologyの順位が2つ上がったことが目新しい変化となる。
IC Insightsは2017年5月9日(米国時間)、2017年1〜3月期の半導体メーカー売上高ランキングトップ10を発表した。今回のランキングでは、新たにInfineon Technologiesがトップ10入り。SK hynixとMicron Technologyが順位を2つ上げた。
Infineonがトップ10入りを果たしたのは、車載半導体需要増の波に乗り、2016年1〜3月期比6%の成長を遂げたためだ。Infineonに押し出される形でトップ10圏外になったのがファブレスメーカーのMediaTek。同社の売上高は2016年1〜3月期比で7%成長したものの、直近の2016年10〜12月期比では17%も落ち込んだ。
一方、DRAM市場とNAND型フラッシュメモリ市場が急拡大する中、SK hynixとMicronが米国のQualcommとBroadcomを追い抜き、それぞれ3位と4位に立った。1位は依然としてIntelだが、2位のSamsung Electronicsとの差はわずか4%。IC insightsによると、Samsungが現状のペースで成長すれば、4〜6月期にはIntelを追い抜く可能性があるという(関連記事:Samsungの売上高がIntelを超える可能性も)。
2017年1〜3月期の半導体市場規模は998億米ドル。そのうち約56%がトップ10の企業で占められている。トップ10の半数が売上高40億米ドルを超え、10位のInfineonでさえ19億米ドルに達した。IC Insightsは、「2017年4〜6月期の半導体市場規模は四半期ベースで初めて1000億米ドルの大台を超える」と予測している。
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