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STMicroelectronicsの埋め込みフラッシュメモリ技術(前編)福田昭のストレージ通信(93) STが語る車載用埋め込み不揮発性メモリ(6)(2/2 ページ)

» 2018年03月19日 10時30分 公開
[福田昭EE Times Japan]
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単体のNORフラッシュ製品で豊富な実績と経験

 講演者のAlfonso Maurelli氏は、STMicroelectronicsの埋め込みフラッシュメモリ技術に関する考え方を以下のように説明する。

 まず重要なのは、同社が単体(スタンドアロン)のNORフラッシュメモリ製品で十分な実績を積んでいるということ。そして1トランジスタの浮遊ゲート構造が、最先端のNORフラッシュメモリ技術でもあること。さらに、車載用という厳しい環境に耐えながら、CMOSプロセスとの互換性を維持するためには、埋め込み用途の不揮発性メモリにNORフラッシュ技術を流用することが最も円滑な流れだったということ。これらの理由によって「1T NOR eFlash」を採用している。

STMicroelectronicsの車載用埋め込みフラッシュメモリに対する考え方。出典:STMicroelectronics(クリックで拡大)

 なおSTMicroelectronicsは現在では、NORフラッシュメモリの単体(スタンドアロン)製品は扱っていない。まずIntelとフラッシュメモリの合弁企業であるNumonyxを2008年3月に設立して事業を移管した。その後、2010年5月にMicron TechnologyがNumonyxを買収したことで、現在はMicronがスタンドアロンのNORフラッシュメモリ事業を引き継いでいる。

後編に続く

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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