東京エレクトロン デバイス(TED)は、「第7回IoT/M2M展【春】」で、IoT(モノのインターネット)事業を進めるに当たっての課題を浮き彫りにし、これらを解決するためのソリューションを提案した。
東京エレクトロン デバイス(TED)は、「第7回IoT/M2M展【春】」(2018年5月9〜11日、東京ビッグサイト)で、IoT(モノのインターネット)事業を進めるに当たっての課題を4つに分けて、これらを解決するためのソリューションについて、具体的な事例を交えて提案した。
同社は、顧客約7000人に対して、IoTビジネスに関する現状を調査。この調査で、「データ収集」「解析・分析」「セキュリティ」そして「業務連携」の4テーマがIoTの課題として浮き彫りになったという。同社は、顧客ごとに異なるこれらの課題に対し、IoTセミナーやコンサルティングを通じて、顧客に合わせたIoT設計の支援を行っている。
同社ブースでも、4つの課題ごとに具体的事例を挙げて、代表的なソリューションを紹介した。例えば、データ収集のコーナーでは、各種センサー装置とBLE(Bluetooth Low Energy)通信を組み合わせ、収集したデータをゲートウェイ経由でクラウド側へ送信するソリューションをいくつか提案した。
その1つが、静電容量センサーを用いて薬剤ボトルの残量を監視するデモである。ブースでは透明のペットボトルを用意したが、内部が見えない容器でも静電容量センサーを利用可能な素材であれば、内部の液量を測定できるという。測定したデータはBLEで送信し、PCやタブレット端末、スマートフォンなどの画面に表示させることができる。
これ以外にも、マルチセンサータグあるいは太陽電池駆動のBLEセンサービーコンと、IoTゲートウェイ、Microsoft Azureを組み合わせた「Azure IoT PoC(概念実証)キット」などを紹介した。これらのパッケージは、同社が取り扱う製品で構成されており、導入支援までサポートする。これを活用することで、センサーからのデータ収集、Azure環境構築、可視化まで、比較的簡単にクラウドIoTの概念実証が可能になるという。
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